春の薬膳〜この時期の最適な養生法とは?

こんにちは(^^)


3月に入り、春らしい日が増えてきましたね。


厳しい寒さに耐え、ようやく春に向かって

人もエンジン始動といきたいところです。

そこで今の時期に合った、東洋医学からみた養生法をみてみたいと思います。


東洋医学では五行色体表という、養生も含め体質などを判断の基礎になる概念を5つに分類したものがあります。

その一部を抜粋したものがこの図になります。


これらをもとに心身と自然、食材などを関連づけ、応用して体調管理や養生に活かしています。

この五行式体表で見ると春は「肝」にあたります。

この「肝」は臓器の肝臓だけを指すものではなく

東洋医学的には以下のような作用も含んでいます。


【疏泄(そせつ)作用】

「気(き)」と言われる「体の中のエネルギーの流れ」や、

「血(けつ)」と言われる「栄養分・血液の流れ」を円滑にして、隅々まで行きわたらせる。

【蔵血(ぞうけつ)作用】

血を貯めておき、血流量をコントロールする。

これを踏まえ今の時期(春)の特徴についてみてみると

  • 春は冬から夏へ季節が変わりゆく時期でありまた、社会環境も変わる時期にもあたります
  • 季節が変わる時期は、寒暖差が大きかったり、風が強い日が多かったりと、人にとって非常にストレスの多い時期になります
  • またそれに加えて進級進学、就職、転勤など社会環境も変化する時期ですので、精神的なストレスもかかります
  • 五行色体表をみると五志は『怒』ですので、感情的に怒りやすくなるのが特徴です

では養生はどうしたらいいのか?


そんな時は運動ももちろんですが

食事でも手助けになります。


冬の間に落ちた代謝を上げるため、

滞った氣を巡らせるものや肝機能を高めて解毒を助け、

代謝を促進させる酵素を放出する食材を摂るといいです。

  • 色体表によると五色は『青』ですので青野菜、とくに葉物の野菜を取ることをおすすめします
  • この時期の葉物野菜はとても栄養価が高いので夏に向けての身体づくりにはとてもいいです
  • また五味では『酸味』ですので梅干しなど酸味のあるものがこの時期の不調を整えてくれます

例えば葉物野菜では

春キャベツ レタス 青梗菜 豆苗 アスパラ

根菜では

新じゃが 新玉ねぎ 長いも 

その他に

そら豆 さやえんどう

くだものなら

もも、みかんなどなど 

いろんな種類のものをまんべんなくとるというのが最も適しています。

さらに

【のんびりと穏やかにすごす時間をつくる】


春は「肝」と関係が深い「怒」の感情があらわれやすくなります。


一日のなかで、数分でも構いません。イライラしそうになったら、

その都度深呼吸してみましょう。

【夜11時には眠りの準備を】


「肝」に対応する時間帯は午前1時から3時。


この時間に血液が浄化され、貯蔵されます。

この時間帯には、すっかり熟睡できているようにしましょう。


日の出の時間も早くなるので、早起きして朝日を浴びてくださいね。

【服装は、上半身をやや薄着、下半身は厚着して温かく】


「肝」のはたらきが活発になると、

気血が上半身に集まりやすくなります。


足腰をしっかりと温めて、下半身の冷えから来る腰痛や胃腸のトラブルを防ぎましょう。


この五行色体表は

それぞれの時期や個人の体質に合わせた養生法のヒントがもらえますので参考になります。


冬に蓄えたエネルギーを少しずつ芽生えさせるよう
心と身体を動かし始めましょう!

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