花粉症対策④~腸内環境を整える!!

今回は腸内環境からみていきます。

 腸は“第二の免疫器官”とも呼ばれるほど、腸内環境と免疫やアレルギーとの関係は密接です。

 実は体内の免疫細胞の多くが腸に存在し、腸内環境が整うことで免疫のバランスが良好に保たれ、アレルギー反応が抑えられることがあります 。

 そこで花粉症対策として注目したいのが腸活、つまり『腸内環境を整える』生活習慣です。

発酵食品で善玉菌を増やす

 ヨーグルト、味噌、納豆、キムチ、ぬか漬けなどの発酵食品には乳酸菌やビフィズス菌などの善玉菌が豊富に含まれています。これらを積極的に摂ることで腸内の善玉菌が増え、腸内フローラ(腸内細菌叢)のバランス改善に繋がります 。

 腸内の善玉菌は腸管の免疫細胞に働きかけて過剰な炎症反応を抑えるため、結果的に花粉症状の緩和が期待できます。

毎日少しずつ継続して摂取すること」がポイントです 。

例えば朝食にヨーグルト、昼は味噌汁、夜は納豆やキムチを一品添えるなど、無理なく続けられる形で取り入れましょう。

•食物繊維で腸を整える

 野菜、果物、海藻、豆類、全粒穀物などに含まれる食物繊維は腸内の善玉菌のエサとなり、その増殖を助けます。

 特に水溶性食物繊維(イモ類、オクラ、リンゴ、バナナなどに多い)は善玉菌を活発化させ、短鎖脂肪酸という抗炎症作用を持つ物質の産生を促すことがわかっています。

 毎日の食事で意識的に野菜や海藻類を摂り、主食も白米だけでなく時々玄米や雑穀米にするなど工夫しましょう。

 例えば、野菜たっぷりのスープや具沢山味噌汁は食物繊維と発酵食品を同時に摂れるので一石二鳥です。

•腸を温めリラックス

 腸の働きは自律神経の影響も受けます。ストレスや緊張で自律神経が乱れると腸の動きも悪くなり、善玉菌が減ってしまうことも。腹巻きやカイロでお腹を冷やさないようにする、ぬるめのお風呂にゆっくり入ってリラックスする、といったことも腸の状態改善に有効です。

またお灸も腸を温めて、蠕動運動を促進させます

 そしてリラックスすると副交感神経が優位になり、腸が活発に動いて老廃物の排出や栄養吸収がスムーズになります。

プロバイオティクス&プレバイオティクス

 最近では乳酸菌サプリメント(プロバイオティクス)や、善玉菌のエサとなるオリゴ糖・難消化性デキストリン(プレバイオティクス)も市販されています。食事で摂るのが難しい場合、こうしたサプリを活用するのも一つの手です。ただし即効性を期待するより、継続して腸内環境をじっくり整えることが大切です。

 腸内環境の改善は花粉症だけでなく全身の健康に良い影響をもたらします

「腸が変われば体質が変わる」とも言われますので、ぜひ腸活にもチャレンジしてみてください。

 毎日の小さな積み重ねが、春先の快適さにつながるはずです。

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