■ 小児はりってどんなもの?

「子供に鍼!?」とおどろく方がいるかもしれませんが、関西地方ではむかしから子供にはかぜ予防やカンムシ、食欲不振など子供によくある症状や疾患に対して行われています。しかも大人より刺激に対し敏感なため、治りも大人よりずっと早いです。
また、当院では先代から伝わる小児はりの技法と疾患別に特効穴がありますので、より効果的に治療を行います。

 

【施術方法】
小児はりは大人の治療とは大きく異なり、身体にはりを刺すことはありません。ですから痛みはまったくありません。ではどのように治療をするのかといいますと、皮膚を経絡(ツボの流れ)に沿ってこするように刺激を与えますので痛みはまったくありません。むしろ気持ちがよく眠くなったり、またしてほしいとねだる子もいるくらいです。

【器具の説明】
当院では写真のような器具を用いて治療を行っています。

■小児鍼ってどうして効くの?

 

治る理屈としては大人とまったく同じです。つまり自律神経に作用して体調を整え、また自然治癒力を高めていくということです。重症になると薬に頼らなければなりませんが軽症であればできるだけ自分の身体に備わる自然治癒力を引き出してあげることが大人になってからも大事になると思います。

 

■小児鍼は何に効くの?

 

当院へ来院されるお子様の症状は
・ カンムシ
(小児神経症の一種で、夜泣き、キーキー声を出す、よく人にかみつく、
自分で頭をぶつけるなどの症状を総じていう。生後3ヶ月から5歳前後までの子が起きやすい。)
・ せき
・ かぜ予防
・ 夜尿症
・ はなみずが出る
・ 喘息
・ 便秘・下痢
・ チック症 などが挙げられます。

 

■治療の頻度は?

 

【症状改善で治療を行う場合】
初期は連続して治療を受けることをお奨めします。
軽症なら2~3回、重症なら6~8回、カンムシの場合はまた1ヶ月ほどすると再発する場合が多いのでまた1ヶ月後に行う。

【慢性症の場合】
治癒に時間がかかると思われるものは週1,2回の治療で長期的に行う。

【予防的に行う場合】
週1回、または月2,3回ほど

※以上は一般的な例ですので、実際は体質、体調、年齢、環境等により差異が出ます。

 

■その他よくある質問、Q&A

 

Q1:小児はりは何歳からできるのですか?
A:生後3ヶ月くらいから小学校6年生くらいまで適応します。

 

Q2:治療時間はどれくらいですか?
A:だいたい5分~10分くらいです。

 

Q3:はりの効き目はいつごろ現れますか?
A:すぐに効く子もいますし、2,3日してから効いてくる子もいます。

 

Q4:ずっと続けたほうがいいのか?
A:月に4,5日して定期的にしていたほうが丈夫に育ちます。

 

Q5:はりはクセになりませんか?
A:麻薬などは徐々に分量が増えていきやめられなくなりクセになっていきますが、はりは身体に異常があるとはりを欲しますが、健康になると必要としません。ですのでクセになることはありません。これは大人も同じことです。

 

その他気になることがありましたらお気軽にお問い合わせください。