妊活と腸内フローラ〜腸内細菌の重要な働き
こんにちは(^^)
以前、子宮内の細菌叢『子宮内フローラ』について書きました。バランスが崩れるとさまざまな問題を引き起こします。
そしてこのバランスを整えるのは、腸内環境を整える事が重要という事でした。
今回は、近年明らかになってきたこの腸と腸内細菌の働きや重要性についてみていきたいと思います。
【腸は第2の脳】
幸せホルモンといわれる「セロトニン」や「ドーパミン」は脳で働く神経伝達物質です。
これらの神経伝達物質、実は腸内細菌が作っていることが分かってきました。働きは分かっていたのですが、どこで作られているのか全く分かっていませんでした。
ということは、腸内環境が悪くなるとこの幸せホルモンはあまり作られなくなりますので、気分も滅入ってくることになります。
お腹の調子が悪い時に明るく前向きにはなれませんよね。
またこの腸内環境を悪化させる要因の一つとして『ストレス』があります。
人はストレスを感じると、『アドレナリン』という神経伝達物質が出ます。それによって血流を促進したり、血圧を上げたり、血糖値を上げるなどしますが、一時的なら何も問題はありません。
しかし、これが慢性的に続くと『活性酸素』が過剰に増えて精子や卵子を含めいろいろな細胞の遺伝子を傷つけてしまいます。
さらに腸内細菌はこのアドレナリンの影響を受けて、悪玉菌が増えてしまいます。そうなると幸せホルモンは生産量が減ってしまうということになります。
妊活においては、ストレスにより幸せホルモンの減少、アドレナリンの増加により脳の視床下部に影響が出ますので
- 排卵障害
- ホルモンバランスの乱れ
などが引き起こされる事が考えられます。
腸を元気にすることは、心身の健康につながります。
また逆も然りで脳と腸の関係性は一方向性ではなく、相互的で密接に関わっていることが分かっています。
当院では鍼灸治療でお腹の状態を整えて健康体の基礎作りをしています。お腹の血流を良くすることで、内臓のポテンシャルを最大限に引き出すよう意識して、鍼灸の施術をしています。
それが妊活においても非常に重要だと考えるからです。
当院で8月に開催する妊活講座においても妊活にも腸活ということで
- 妊娠力を養う食事〜ボーンブロス活用法
- 妊活鍼灸〜腸活と鍼灸治療、東洋医学的体質と対処法
お席が埋まりつつありますのでお申込みはお早めにどうぞ。